ゆるく手放す・休むことの大切さ

不登校

登校しない日々が「日常」になって見えてきたこと

子どもが学校に行かなくなったとき、最初は戸惑いと不安でいっぱいでした。

「どうしたらまた登校できるんだろう」「私の関わり方が悪かったのかな」——そんな思いが頭の中をぐるぐると回っていました。朝、声をかけても動けない子どもを前に、焦りと無力感で涙が出ることもしょっちゅうありました。

でも、登校しない日々が続くうちに、少しずつその生活が「いつもの日常」になっていきました。

そして気づいたのです。子どもは“行かない”のではなく、“今は休んでいる”のだということに。不登校の時間も、子どもにとって必要な時間。そう思えるようになったとき、私の心の中で何かがすっと軽くなりました。

「行かせなきゃ」という気持ちを手放したら、心が穏やかになった

不登校が続くと、どうしても「なんとか学校に戻してあげたい」と思ってしまいます。けれど、その思いが強すぎると、子どもにも自分にもプレッシャーをかけてしまうことがあります。

私もずっと「どうにかしなくちゃ」と力が入っていました。ただただ必死でした。

でも心身ともにボロボロになりもう限界だなと思ったある日、ふと「今の子どもを、そのまま受け止めてみよう」と思えた瞬間がありました。この子の気持ちを大事にしよう。そう感じました。すると、不思議なくらい子どもの表情が柔らかくなり、少しずつ笑顔が戻ってきたのです。

「休む」ことは悪いことではなく、心と体を整えるための大切な時間。それにやっと気づくことができたのです。それに気づいてからは、私自身も少しずつ肩の力を抜けるようになりました。

子どものことを気にかけながらも、自分の好きな時間を持てるようになり、心が穏やかになっていくのを感じました。

ゆるく生きることを、自分にも子どもにも許していこう

以前の私は、「親としてもっと頑張らなきゃ」「何かしなきゃ」と焦ってばかりいました。でも誰のために?何のために?お互いの心がどう感じている?自分たちの気持ちを犠牲にしてまで頑張るだなんておかしいことだなってやっと気づいたのです。

今は、「今日はこれでいい」と思えるようになっています。子どもが“休む”ことを選んでいるように、私も“手放す”ことを選んでいい。

そう思えるようになってから、家の空気が少しずつあたたかく、優しく変わっていきました。家族全員がとても心が穏やかでいます。

不登校という言葉には、どうしても重たいイメージがあります。けれど、その時間は決して無駄ではなく、「親と子が自分らしいペースを取り戻す期間」でもあるのだと思います。頑張ることも大切だけれど、ゆるめることも同じくらい大切。

今日も無理せず、今の自分と子どものペースで歩んでいけたらと思います。

 小さな気づきが、心を軽くする。

同じように不登校の子を支える親御さんたちへ——

「ゆるく手放す」ことが、きっと少しずつあなたの心も癒してくれるはずです。お子さんの笑顔が続く方がきっと幸せなことだから。

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