長い間、子どもの不登校に悩んできました。「どうして学校に行けないの?」と焦る気持ちもありましたが、子どもなりに頑張っていることを知ってからは、「見守る」ことを意識するようになりました。
最近は秋の空気が気持ちよく、少し外に出るのも心地よい季節です。
家の中で過ごす時間が多い我が家でも、季節の変わり目をきっかけに「少し体を動かす」ことを意識し始めました。子どもはまだあまり乗り気ではありませんが、「少しだけならやってみようかな」と言ってくれるようになり、それが何より嬉しい変化です。

① 近所を一緒にお散歩する
最初の一歩は「お散歩」です。「外に出よう!」と誘うとハードルが高いので、「夕方の空、きれいだから見に行こうか」と自然な形で声をかけます。
10分でも外の空気を吸うと、気持ちが少し軽くなるように感じます。歩きながら他愛もない話をしたり、沈黙を共有したり。学校の話題から離れて過ごせるこの時間が、親子の心を少しずつほぐしてくれています。
② お家でストレッチやヨガ
外に出たくない日もあります。そんな時はリビングで「おうちストレッチ」。
YouTubeで“初心者ヨガ”や“親子ストレッチ”を見ながら、5分でも体を伸ばすだけで心まで少し軽くなります。大切なのは、「やってみよう」と思える空気づくり。「無理しなくていいよ」「できたね、すごいね」と声をかけながら、子どものペースに寄り添うようにしています。
体を動かすと、夜の寝つきも良くなり、心のリズムが整うきっかけにもなっているようです。

③ 秋の自然を感じられる「ミニ探検」
週末には、気分転換をかねて公園や川沿いを歩くこともあります。
「お気に入りの音楽を聴きながら歩く」「写真をSNS用に撮る」「カフェで季節のドリンクをテイクアウトして飲む」などもおすすめ。“体を動かす”というより、“自分の世界を広げる外出”と考えると、気持ちが少し前向きになります。
自然の中に出ると、親の私も心が落ち着きます。子どもが何かを話し出す日もあれば、ただ静かに歩くだけの日もあります。どちらの日も、確かな一歩です。

少しずつ、親子で前を向いて
不登校の悩みはすぐに解決できません。けれど、「今日は外の風を感じられた」「少し体を動かせた」――そんな小さな前進を見つけていくことが、確かに希望につながっています。
子どもが自分のペースで歩き出す日を信じて、私も一緒に心と体を整えていきたいです。同じように悩んでいるお母さんたちも、どうか無理せず、できることから少しずつ。一緒にゆっくり、前を向いていきましょう。

