心を軽くするリフレーミングという考え方

不登校

はじめまして。中学生の子を育てている母です。うちの子は学校に行けない時期がありました。どう声をかけたらいいのか分からず、焦ったり、悲しくなったり…。そんな中で出会った言葉が「リフレーミング」でした。

この言葉を知ってから、子どもとの関わり方が少しずつ変わり、そして何より、自分の心が少し楽になる瞬間が増えていったんです。

「リフレーミング」ってどんな考え方?

リフレーミングとは、物事の「見方を変える」こと。心理学では、ネガティブに見える出来事を別の視点から見直し、そこに新しい意味を見出す方法とされています。

たとえば、コップに水が半分入っているとき、「もう半分しかない」と思うか、「まだ半分もある」と思うか。たったそれだけで、心の感じ方はまるで違ってきます。

私も、子どもがゆっくり支度している姿にイライラして「早くして!」とつい声を荒げてしまうことがありました。でもそのたびに「丁寧に準備してるのかも」とリフレーミングしてみたんです。

すると、不思議なことに、自分の気持ちがやわらぎ、子どもへの言葉も少し穏やかに変わっていきました。

言葉を変えると、心の距離が変わる

思春期の子どもたちは、もう自分の世界をしっかり持っています。だからこそ、「命令」や「否定」よりも、「信じて見守る」言葉が届きやすいのだと感じます。

たとえば、

  • 「また失敗したの?」 → 「チャレンジできてえらいね。次はどうしてみようか?」
  • 「やる気ないの?」 → 「気持ちが乗らない日もあるよね。何かあった?」

同じ出来事でも、言葉を少し変えるだけで、子どもの表情がふっとやわらぐことがあります。それは、「受け止めてもらえた」と感じる瞬間。

私も完璧にはできませんが、「怒る前に一呼吸おく」だけで、お互いの気持ちがすれ違わずに済むことが増えたように思います。

リフレーミングは、親の心を守る魔法でもある

リフレーミングは、子どもに優しくなるためだけのものではありません。自分を責めがちな親の心を守る力にもなるんです。

「私は子どもに何もしてあげられない」と落ち込む代わりに、「子どものそばにいるだけで、きっと支えになっている」と考えてみる。

「今日はダメだった」と思う代わりに、「今日もちゃんと向き合えた」と言い換えてみる。そんなふうに少しずつ見方を変えるだけで、気持ちがほんの少し、軽くなります。

子どもが歩き出すタイミングは人それぞれ。焦らず、比べず、ゆっくりで大丈夫だと思います。「リフレーミング」は、そんな日々をあたたかく照らしてくれる小さな灯りのような存在です。私自身これからも心がけたいと思います。

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