不登校の子を持つ親が不安を和らげる方法|心を軽くする6つの受け止め方

不登校

こんにちは。中学生の子を育てる母です。長く続く不登校の日々の中で、私自身も不安に押しつぶされそうになった時期がありました。それでも、少しずつ「心の受け止め方」を変えていくことで、気持ちがふっと軽くなる瞬間が増えてきました。今日は、同じように不安を抱えるお母さんに向けて、私が大切にしてきた“心の整理ポイント”をお伝えできたらと思います。

1. 比較をやめて「この子の今」を見る

不登校が続くと、どうしても周りの子どもたちと比べてしまいがちですよね。私も「同級生は塾に行っている」「友達と遊んでいる」と耳にするたび、胸が締めつけられました。

でも比べれば比べるほど、子どもの姿が見えにくくなってしまうことに気づきました。

「学校に行けているかどうか」「何ができていて何ができないか」ではなく、“今、この子が安心できているかどうか” を軸に考えるようにしたら、親の私自身の気持ちが少し落ち着きました。子どもが安心して毎日を過ごすことができている状態こそが、次の一歩のための大切なことだと、今は思っています。

2. 安全基地としての「親の存在」をそっと整える

子どもにとって、家庭が“安全基地”になっているかどうかはとても大きなポイントです。大げさなことをする必要はありません。

うちの子の場合、話しかけなくても、ただ同じ空間にいるだけでよかった日のほうが多かったです。台所で料理をしながら、子どもはリビングで黙ってゲームをしている。

それだけで子どもの表情が少しやわらいでいくこともありました。「安心できる居場所」が守られていれば、将来の選択肢は必ず広がります。

親がそこにいるというだけで、子どもにとっては十分すぎるほどの支えになるのだと感じています。

不登校のこどもが、母親と安心できる空間で過ごす写真

3. できることを小さく、小さく

不登校の子の変化は、本当にゆっくりです。焦って「何か行動させなきゃ」と思う気持ちは自然ですが、大きな変化を期待すると苦しくなってしまいます。

私は「今日できる、ほんの少しの関わり」を大切にしました。

・一緒にご飯を食べる

・部屋の前にそっとお茶を置く

・声をかける回数を減らしてみる

こうした小さなことでも、子どもにとっては“安心の積み重ね”になることがありました。変化がないように見えても、小さな安心は少しずつ子どもの心を柔らかくしてくれます。

4. 学びは学校以外にも広がっている

ゲームに夢中になっている姿を見ると、「このままで大丈夫?」と不安になることがありますよね。

私も同じでした。でも、子どもの世界をよく見ていると、ゲームや動画から学んでいることは意外と多いのです。攻略のために調べたり、オンラインで人と関わったり、知らない知識に触れたり。

それらは学校で得るものとは違うけれど、確かに“経験”になっていました。「時間が無駄になっている」と思うより、

“今の環境で、この子が吸収できているもの” に目を向けると、気持ちが少しラクになっていきます。

5. 親の心を守ることも、子どものため

親が疲れきってしまうと、子どもの不安も強くなってしまいます。

私は気持ちがしんどい日は、あえて家事を減らしたり、短い散歩をしたりして、自分の心を守る時間をつくるようにしました。誰かに話を聞いてもらうだけでも、驚くほど心が軽くなることがあります。

お母さん自身が安心できる時間を持つことは、決して“甘え”ではなく、親子にとって大切なことです。

6. ゴールは「学校に戻ること」だけじゃない

不登校の出口は、人それぞれ違います。

学校に戻る子もいれば、別の学びの場を選ぶ子もいます。ゆっくり育つ子だってたくさんいます。大事なのは、

子どもが自分らしく、安心して生きられること

それが守られていれば、進む速度がゆっくりでも問題ありません。どうか焦らず、今日できる小さな見守りを続けていけますように。お母さんの優しさは、必ず子どもの力になっています。

タイトルとURLをコピーしました