不登校の子を支えてきた母が気づいた「自分の人生を生きること」

不登校

はじめまして。中学生の子を育てる母です。子供たちが不登校の時期を長く経験しましたが、少しずつ「無理せず、今できることを大切にしよう」と思えるようになりました。このブログでは、同じように悩むお母さんたちと、前向きになれる小さなヒントを共有しています。

子どもの人生と自分の人生。少しずつ“切り替え”を始めた私の話

不登校の時期、私はずっと「母親として何ができるか」ばかり考えていました。朝、泣きながら登校する子を支え、母子登校を続けた日々。時には自分まで泣いてしまうような日もありました。

子どものことが心配で、頭の中はいつもそのことでいっぱい。気づけば、自分の好きなこと、やりたかったことをすべて後回しにしていたように思います。

でも、ある時ふと気づいたんです。

「私の人生も、止まってしまっているな」と。

不登校の子供に寄り添いすぎて自分の人生がストップしているように感じる母親の写真

 自分の心を取り戻す小さな一歩

最初にしたことは、「自分のための時間を10分でもとる」ことでした。朝、子どもが寝ている間にコーヒーを飲みながら本を読む。夜、少しだけ好きな音楽を聴く。

ほんの小さなことですが、「母親」ではなく「自分」として過ごす時間が、少しずつ心を軽くしてくれました。

“罪悪感を持たずに、自分を大切にする”という感覚を取り戻すのに、とても時間はかかりました。でも、自分が元気を取り戻すと、気持ちに余裕ができ、子どもにもやさしく接することができるようになったのです。

 子どもの人生と自分の人生を分けて考える

不登校の時期は、どうしても「子どもの状態=自分の幸せ」になりがちです。子どもが元気だと安心し、落ち込むと一緒に沈んでしまう。私も何年間もそんな日々を繰り返していました。

でも、子どもも私も、それぞれに「一つの人生」を生きている――そう考えるようになってから、心のバランスが少しずつ変わりました。

「今日は自分のために何かをしよう」

「子どもは子どものペースで大丈夫」

この2つの気持ちを持てるようになってから、親子の関係も少し穏やかになった気がします。

 新しい自分へのチャレンジ

心に少し余裕ができてから、「学ぶこと」に目を向けるようになりました。前から興味のあった資格の勉強を始めてみたのです。

(資格取得のチャレンジなど、詳しくはまた別の記事で書こうと思います。)

資格を取ること自体よりも、「自分がもう一度何かに挑戦している」「母親としての自分ではなく、チャレンジする個人の自分」という感覚が、本当にうれしかった。

何かに打ち込む。その時間が、私自身の自信につながりました。

母である前に、一人の人間として、自分の人生を生きる。そのことに気づけたのは、きっと我が子の不登校という時間があったからだと思います。

不登校の子供と自分の人生を切り分けて新しいチャレンジをする母親の写真

おわりに:少しずつ、自分の人生を歩いていこう

子どものために全力で頑張ってきた時間も、決して無駄ではありません。でも、これからは自分のためにも少し時間を使っていい。そう思えるようになると、毎日の景色が少し明るく見えてきます。

お母さんが笑顔でいられることは、きっと子どもにとっても安心につながります。焦らず、ゆっくり、自分のペースで。一緒に「母としての人生」も、「自分としての人生」も大切にしていきましょう。

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