不登校の子どもが外とつながる小さなきっかけ

不登校

こんにちは。中学生の子を育てる母です。長い間、子どもの不登校に悩みながらも、「子どものペースを信じて見守る」ことを大切にしてきました。このブログでは、親としての気づきや心の変化、日々の関わり方などを、同じように悩むお母さんたちと共有していけたらと思っています。

少しの「興味」が、外の世界とつながる入り口に

わが家の子どもの不登校が長引き、外に出ることに抵抗を感じていた頃、私は無理に連れ出すことは控え、まずは家の中で「小さな興味の芽」を大切に育てようと心がけていました。

たとえばゲームや、一緒に見ている動画で子どもが笑ったタイミングがあれば、「これ、近くのイベントでもやってるらしいよ」とさりげなく伝えるだけ。もし反応がなければそれで良いし、少しでも話が広がればそれだけでもう十分でした。

ある日、「ちょっとだけ外の空気吸いたい」と子どもがつぶやいたことがあります。夕方のたった5分の散歩でしたが、私には涙が出るほど嬉しい時間でした。子どもの興味や気分は日によって揺れ動きます。その波に合わせて寄り添うことで、外への一歩につながることもあるのだと学びました。

家以外の「安心できる場所」をゆっくり増やす

不登校の子にとって、学校以外にも安心できる場所があることはとても心強いものです。

うちの子の場合、最初に安心できたのは「人の少ない図書館のすみの席」でした。誰にも話しかけられず、自分のペースで過ごせる環境が子どもにとってちょうどよかったようです。

その後、地域のフリースクールやオンラインの交流会なども選択肢に入っていきましたが、どれも「今日どうする?」の一言から始まりました。

無理に誘わず、「行っても行かなくてもいい」という前提を伝えることで、子どもは安心して選べるようになります。そうして“安心の場所”がひとつ増えるたび、子どもの表情が柔らかくなっていくのを感じました。

子どもの歩幅で進めば、いつか自然とつながりが広がる

不登校の子が社会とつながるまでの道のりは、どうしても時間がかかります。

私自身、焦っては落ち込み、他の子と比べては涙する日々もしょっちゅうありました。でも今振り返ると、子どものペースを信じて見守ってきた時間こそが、親子にとって大切な土台になっていたのだと思います。

外に出られない日があっても大丈夫。興味が向く日があったら、その気持ちをそっと受け止めるだけでいい。その積み重ねが、気づけば子どもを社会につなげる力になっていくのではないのでしょうか。

今、苦しんでいるお母さんへ伝えたいです。お母さんの見守りはちゃんと子どもに届いています。どうかお母さん自身も無理をせず、日々の小さな変化をお子さんと一緒に喜んでいけますように。

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