2018年に本屋大賞を史上最多得票数で受賞し、累計発行部数は現在160万部を突破する辻村深月のベストセラー小説「かがみの孤城」
2021/12/23から映画公開されずっと気になっていましたが、終了間近だというので慌てて娘を誘い、観に行ってきました。
ストーリー
主人公は、学校での居場所をなくし家に閉じこもっていた中学生・こころ。
ある日突然、部屋の鏡が光り始め、吸い込まれるように鏡をくぐり抜けると、その先にあったのは城のような不思議な建物。
そこには、こころと似た境遇の7人が集められていた。城の中には秘密の「鍵」が隠されており、その鍵を見つけた者は、何でも願いが叶うというー。
感想
不登校を題材に扱った映画ですが、重苦しい雰囲気は全くなく、ファンタジー要素満載で、物語後半には謎や伏線が一気に回収されていくストーリーで爽快感がありました!
不登校になったそれぞれの子供の状況や細かい気持ちの変化、学校に行けない子供をもつ親の言動や、支援する先生方との微妙な気持ちのずれ、友達からの視線や関わり方など。
共感したり、とても嫌な気分になったり。現代に生きる子どもたちの悩みや心の動きが痛いほど心に染み、我が子のことを思いながら観てしまいました。とても考えさせられる映画でした。
“きっと、助け合える。
私たちは、ひとりじゃない。”
最後には未来へのメッセージもあり、エンドロールの時には感動し涙涙でした。
原作
実は、映画に行く前に原作を読みました。読む前は分厚くて面食らってしまいましたが、ひとたびページを開くと、どんどん世界に引き込まれ、先が気になりあっという間に読みきってしまいました!
これからこの作品と出会う子供や親御さんには、どうか原作の小説もぜひ読んでもらいたいと思います。映画では説明しきれていなかった人間関係や、細かな心理描写がわかりやすく描かれています。
それぞれのキャラクターにより感情移入できとても物語を堪能できると思います!