起立性調節障害になったときのこと

起立性調節障害

起きられない日々の始まり

知っていますか?朝起きられない、学校に行けない子供たちがいることを

娘が起立性調節障害だと診断されたのは小学校4年生の頃でした。

以前より学校に対して行き渋ることはあったのですが、4年生の夏ごろより、朝になると調子の悪さを訴えることが日に日に増えてきました。しんどい、身体がだるい、気持ちが悪い、頭が痛いと言い、起きれないのです。なんとか起きてからも顔色が青白く、次第に学校を遅刻したり休みがちになっていきました。

最初は、母親の私でさえもそれは怠けからくるものだと思っていました。何度も何度も声をかけたり、身体をゆすったり、時には無理やり布団をはがして起こしたり。早く学校に行きなさいと急かしてしまいました。

そんな毎日を繰り返すたびに、次第にお互い消耗し、娘は朝になっても全く布団から出られなくなっていきました。

起立性調節障害とは

起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)は、主に思春期に好発する自律神経系の不調からくる身体の病気です。

思春期前後の子供に多く見られ中学生では約1割にのぼるとされています。

代表的な症状は、起立時に身体や脳への血流が低下し、立ちくらみやめまい、動機、朝起き不良、倦怠感や頭痛・吐き気など様々な症状が起こります。

症状は午前中に強く、午後からは体調が回復します。夜には元気になり目がさえて寝つけなくなるため、悪化すると昼夜逆転のような生活になってしまいます。

症状の特徴(娘の場合)

娘は重症な方で、昼前になっても意識がないかのように昏々と寝ることもありました。無理やり起き上がると体調が悪くなったり、ズキンズキンと頭痛がするとのことで時間をかけて起きるように心がけていました。

やっとの思いでベッドから起き上がっても、午前中は体がだるくてフラフラして頭痛が続いている。時々、腹痛や吐き気があったり、終始青白い顔で体調が悪かったです。

お昼をすぎたころから次第に元気が出てきて体調は徐々に回復していきます。少し活動できるようになり、学校に行けない時は一緒に散歩に出たりして過ごしました。それでも体力がなく、すぐ疲れたと言っては休憩ばかりしていましたね。

起床が遅い為、今度は夜になっても体が休息状態にならず、興奮状態が続いてしまいます。

眠りたくて布団に入ってもなかなか眠りにつけず、どんどん就寝時間が遅くなり、やっと寝付けたのが明け方ということもあり本人もきつかったようです。

→新起立試験をうけたときのこと

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