新起立試験を受けたときのこと②

起立性調節障害

起立性調節障害の4つのサブタイプ

娘は小児科で起立性調節障害の診断を受けるため、新起立試験を受けました。

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血圧低下や脈拍数の増加の傾向で、起立性調節障害は4つのサブタイプに分かれるとのことでした。

起立性調節障害の4つのサブタイプを判断する説明を受けているイメージ写真

起立性調節障害は次の4つのサブタイプに分類されます。

起立直後性低血圧体位性頻脈症候群遷延性起立性低血圧血管迷走神経性失神の4種です。

それぞれ起立後の血圧や脈拍によって規定されていて、これらの診断によっては治療薬の選択や対応が変わる可能性もあるため、起立性調節障害を疑う子供に対してはどのサブタイプに属するかをしっかりと判断する必要があるとの説明を受けました。

まとめてみました。(参考程度に、医学的な事は担当のお医者さんにご確認ください)

【起立直後性低血圧】instantaneous orthostatic hypotension(INOH)

起立直後性低血圧では、起立直後に一過性の強い血圧低下が起こる。血圧回復時間が25秒以上であれば、起立直後性低血圧と診断されます。脳血流の低下で脳機能の低下や身体症状がおこる。立ちくらみやめまい、全身倦怠感が現れ、失神することもあります。

起立直後性低血圧には、軽症型と重症型がありますが、起立時の血圧低下が強く、収縮期血圧が15%以上低下したままであれば、重症型と診断されることが多いようです。

【遷延性起立性低血圧】Prolonged orthostatic hypotension

遷延性起立性低血圧では、起立直後の血圧や脈拍に異常は見られませんが、起立後3~10分経過してから、収縮期血圧の低下が起こります。起立後の3~10分の間に収縮期血圧が起立前と比較して15%以上、あるいは20mmHg以上低下すると、遅延性起立性低血圧と診断されます。起立直後性低血圧との鑑別は血圧低下が起こるタイミングが起立直後かどうかによります。比較的、少ないタイプですが症状としては動悸や気分不良・冷や汗などが現れます。

【体位性頻脈症候群】postural tachycardia syndrome(POTS)

体位性頻脈症候群では、起立時の血圧低下ほとんどなく、心拍数の著しい上昇を認めます。

このタイプは最も頻度が多いそうです。起立時の頻脈とふらつき、全身倦怠感、頭痛などの症状が現れます。起立時の心拍数が毎分115回以上、または起立中の平均心拍増加が毎分35回以上あれば、体位性頻脈症候群と診断されます。

起立中に腹部や下肢への血液貯留に対して、過剰な交感神経興奮やアドレナリンの過剰分泌によって起きると考えられています。多くの場合、本人は意外にも動悸を自覚していないのが特徴です。また、心拍数が毎分125回以上、または起立中の心拍増加が毎分45回以上の場合は重症型に分類されます。

【血管迷走性失神】neurally-mediated syncope(NMS)

血管迷走性失神では、起立中に突然、収縮期・拡張期血圧が低下してしまうことで意識消失(脳貧血)などの症状が出現します。顔面蒼白、冷や汗を伴い、まれにけいれん発作も起こす場合もあります。この血管迷走性失神は、起立直後性低血圧や体位性頻脈症候群でも起こることがあります。

起立性調節障害の4つのサブタイプを調べて説明を受けている時のイメージ写真

検査の結果わかったこと

娘の診断の結果は、「起立性調節障害体位性頻脈症候群】」と診断されました。起床時、頭痛がする、気持ちが悪いと言っていたのもそのためだったんだなと腑に落ちました。

娘の起きられない状況に診断がつき、今後の治療法、付き合い方が分かったのは本当にほっとしました。娘はとても疲れていました。

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