息子(弟)がはまっているゲーム『Minecraft(マインクラフト)』
息子はゲーム漬けの日々です。
息子(弟)も不登校児です。コロナ禍の窮屈な学校生活の中、乱暴な子から乱暴され、また別の子から度重なる嫌がらせに遭い、性格が優しく言い返すことのできない息子は日に日に行き渋るようになりました。
今現在は、フリースクールには行ってるものの、毎日ではなく、それ以外の時間はゲーム漬けの毎日で…
学校に行けないなら、家で勉強してほしいと心の隅では思いますが、本人がやる気のある事や得意な事はどんどん応援したい気持ちもある。ゲームをしている時は本当にイキイキとしている。自信に満ち溢れている。
その姿を見ていると、いじめに遭い、毎日行きたくないとうずくまっていたあの頃の姿とは比べ物にならないほど輝いているのです。息子に笑顔を取り戻してくれたゲームを否定する事はできません。
息子の好きなゲーム「Minecraft」
息子は、『Minecraft(マインクラフト)』が得意です。小さい頃から、パズルやLEGOが大好きで、黙々とやり続ける集中力がありました。
「Minecraft(マインクラフト)」のゲームを任天堂スイッチでやり始めてから、どんどんはまっていきました。最初、見てせてくれた時は「こうやってブロックを積んで…」と嬉しそうに話す息子に、
「あぁ、今のゲームは3Dで目が回るね。なんだか酔いそう…こんなグルグルした画面でよく酔わないね。すごい。」と言って感心したのを覚えています。
しばらくやってると飽きるだろうと思っていました。その頃、不登校の居場所についてネットで調べたり、進学先や、習い事について調べているうちに、教育現場に「Minecraft」がよく取り入れられている事を知りました。
「世界で最も売れているビデオゲーム」
「Minecraft」は「世界で最も売れているビデオゲーム」と言われているそうです。プログラミング的思考が身についたり、問題解決型学習に適しているとあって、文部科学省も「教育版マインクラフト」の活用を推進しているということです。とても驚きました。
自由な発想でアイデア次第の遊び方
「Minecraft」とは、ブロックを使ってものづくりができるゲームです。ほかのゲームと大きく違うところは、決められたルールがなく自分の発想を元に自由自在にブロックを組み上げられることです。
例えば音楽が奏でられるブロックを使えばメロディをつくることができますし、架空の建築物を作ったり、ストーリー制作や物語を構築していくことも可能です。1人でやるのはもちろん、オンラインで仲間とつながり、共同制作もできる…と、アイデア次第で無限に遊び方をアレンジできるのが特徴です。
息子も、ずっと集中して中のワールドにブロックを重ね建築をしています。やり出すと途中でやめられなくなるのがわかりました。それは、作りかけのものを最後まで作り上げたいという欲求もあるようです。ルールに捉われず、自由な発想力を持てるのは大きいと思っています。
音楽のブロックを使って、「鬼滅の刃」の曲を披露してくれた時は、異次元の感動があった事を覚えています。音楽ブロックを並べるのはとても根気がいる事で試行錯誤しながら曲にするのは本当にすごい事だという事を後に知ります。
息子は、遊びながら知らないうちにプログラムに興味を持ってどんどんとのめり込んでいきます。
子どもたちの無限の才能を引き出す「Minecraft(マインクラフト)」
Minecraftには、プログラミング教材として活用できる教育版『Minecraft:Education Edition』と呼ばれるバージョンがあります。
現状、教育版は「子どもが家で自由に遊ぶ」というよりも、学校やスクールでの本格的な学習に使うバージョンになります。
実際に、総務省の公式ページ『教育版マインクラフトを活用したプログラミング的思考学習の推進』には、ワークショップの具体的な内容が写真と共に記載されています。
知り合いの方が通っている通信制高校では文化祭がマインクラフトのワールドの中で行われたそうです。顔出しなし、自分のキャラクター(アバターの様なもの)を作ってその姿で参加します。皆で協力して時間内に建築したり、壊したりするゲームをして全国各地の高校生がマイクラのワールド内で交流したそうです。(意味がわからなくてついていけませんね)
また、プログラミングスクールによっては、Minecraftを使ったプログラミングレッスンをおこなっているところもあります。全国各地でイベントやコンテストも沢山行われている様です。
息子の興味のある事を全力で応援したい
子供がただダラダラとゲームに興じている、そう思って否定していると勿体無いなとさえ思います。子供のアイデア、自由な発想は、私達の知らない画面の向こうに広がっているのかもしれません。
無限の可能性を秘めている、そしてそれを受け入れる時代がもぅそこまで来ていると言うことです。
視力が落ちたり、運動不足など健康不安も勿論ありますから、いつまでも制限なく「Minecraft」なら良いと言うことではありませんが、それぞれの家庭のルールの中で、子供の興味のある世界を全力で応援してあげてほしいと思う今日この頃です。
もちろん今日も息子はマインクラフトをしていますよ。