始業式の日
朝から、うずくまっています。
新学年、新学期、今日から心機一転。親からしたら「これがチャンス!今日から行けるんじゃないか?」そう思ってしまいますよね。
でも、そういったものは不登校の子供にとっては本当にプレッシャーでしかないようです。気持ち新たに?メンバーが変わったから?先生が変わったから?そんなきっかけで行けるようになるお子さんも中にはいるのでしょうか。
私も、何度となく新学年の節目に、期待して声掛けして、時には強めに登校刺激をしてっていう年もありました。「初日が大事だよ!!今日から頑張らないと!!」って前の日から思いっきりプレッシャーをかけて。
でも、今となってはもうそんなことはしません。子供の気持ちを優先します。
なぜかというと、4月の始まりの学校って、誰一人落ち着いておらず余裕のない環境だというのを知っているからです。
新任の先生がきて、先生同士もまだ馴染みがない、場所もまだ分かってない、クラスの子供の顔と名前も一致してない。前任者からの引継ぎも簡単に、行き渋り不登校の子供のことを完全に理解して向き合ってというわけでは決してありません。バタバタしていて、あと数日で新1年生も入学してくる。
そうです、先生・生徒・学校全体が新学期は全く余裕がないのです。そこから健康診断、家庭訪問、初めての参観日、5月のゴールデンウィークの頃まで予定が目白押しです。
付き添い登校をしていた頃、先生方の余裕のなさを何度も目にしました。教室に行けず、保健室にようやく登校できたうちの子を、連絡を受け、迎えに来るのに遠い教室から長い廊下を渡ってわざわざ来るのです。
申し訳ない気持ちでこちらもいっぱいですが、そこで一言、「ほかの子供たちを待たせています」と明らかにイラつきを隠せない先生もいましたね。教室に子供を連れていく際に、子供の前をスタスタと振り返りもせず歩いて行かれたり。保護者がいてもあんな様子では、子供だけだとひどい言葉をかけられてしまうんじゃないかという予感しかしませんでした。(全員がそんな先生ではありませんよ。でも、実際目にした現実でした)
なので、4月本人の気持ちがよっぽど余裕のある時しか登校刺激はしないと今は思っています。4月は、ぼちぼちでいいんです。先生も行き渋りの子供に、全力で寄り添う気持ちの余裕はありませんので。
焦らず行きましょう。