母子登校する私達へ向けられる奇異の目

不登校

母子登校する私達へ向けられる奇異の目

コロナ前で、小学生で不登校の子供がまだ少なかった頃。不登校児をうけもつことを経験したことがない先生が多く、理解が追いつかない。先生の対応などとても冷たく「保健室は怪我や病気の人がくるところです。」「学校へ来たら教室へ行ってください。」

母子登校している娘を甘えていると捉えたり、
保健室の前まで付き添う私を過保護のように、モンスターペアレントのように。また今日もあの親ついて来ている。できたら関わらないでいたい、そんな白い目で見られ、一応ペコっと挨拶をしてから目を逸らし足早に通り過ぎて行く先生たち。
『教頭対応大変だな』『保健室の先生大変だな』『母子登校なんて迷惑だな』と言った顔でしょうかヒシヒシと伝わってます。

母子登校をする私たちをひそひそと眺める先生の写真

そんな視線を浴びながら母子登校を続けながらも、『娘をなんとか教室に戻してあげたい』その一心で、とても苦しい葛藤の日々でした。
関わる先生方、一人一人に丁寧にことの経緯を伝えたり、家での様子、学校に来た時の対応をお願いし頭を下げて。中には、きょとんとされてる先生もいました。

「ここまできたら置いていけばなんとかなるでしょう。」「お母さんもぅここでいいですよ〜」「子供はお母さんが居なくなったらケロッとしてますよ」

はい、それやりました。
置いて行った結果、泣きじゃくって追いかけてきたり(不安の増大)、平気な姿で過ごせたとしても(我慢)次の日もっと行きたくなくなりました。
不安な場所になってしまった学校に、置いていかれた事による不安やストレスが増大しただけでした。

先生方は、当事者ではないので、大体が経験ではなく憶測で話されている事が多いので、いつも、私は心のなかで「それで、行けていれば苦労しない」と思い、一生懸命に関わり方を「こうしていただければ、入りやすいです」などと説明し続けました。
それでも30%ほどしか伝わっておらず、後で対応の不足で上手くいかなかったりすると、どっと疲れます。

とにかく伝わらない

先生は、他の30人の生徒も見ているので、手が足りない。そこまでこの子1人にに時間がかけられない。それは充分分かります。毎日毎日すんなり行かない娘が登校する事で沢山の先生方を巻き込み、ご迷惑をかけている事も。

だから母子登校せざるを得ない
本当に悪循環で辛い日々でした。母子登校も行けたり行けなかったり。1年ほど続けましたが、結局その年は、不安が強い教室に近づくことはできませんでした…

母子登校する娘と母の手を繋ぐ写真

スクールカウンセラーの先生の話

スクールカウンセラーの先生には定期的に相談をしていました。スクールカウンセラーの先生から色々と提案を受けて始めた母子登校でした。ですが、それも理解されず進展せず、親子共々本当に疲れ切ってきた頃…

別の関わる事になったカウンセラー先生から言われました。「その日登校するか休むか、行くなら何時間目からかは全て本人任せで良いと。本人の気持ちを尊重してあげるように」と言われました。親が「行きなさい」とは全く言わなくて良いと言われました。

カウンセラーも、学校に来させとうとするタイプと、無理しないで心を守ってのタイプがいて、相性も有るんだというのがわかりました。
ちょうど、もぅ学校に連れて行く事に母親の私も限界がきておりましたので、もぅ休もうとやっと思えたきっかけになりました。ふっと気持ちが楽になった瞬間でもありました。

不登校の娘との母子登校の限界を感じ頭を抱えている母親の画像

学校に付き添って分かった事

学校に付き添ってわかった事がありました。
教室に入れない子の居場所はないと言う事です。
そして、心から親身になって心配してくれる人は居ないと言う事です。全校生徒何百人のうちの1人です。来年になれば担任も変わります。受け持つ学年が変わったり異動があり担当生徒を持ち上がることはほぼありません。3月までの担任です。
この子を守れるのは親である私しか居ないということです。それが現実だと思います。

7年前の話です。
今は、不登校児も年々増加し、学内に教室に行けない子の居場所ができたり、保健室は心のケアをするところでもあるよと、教室に行く前に保健室にワンクッションお話に来ても良いよ。という風潮に変化してきました。
不登校に対する学校の理解がようやく追いついてきたんだなぁと感じています。

タイトルとURLをコピーしました