弟の部活動が“外の世界との小さなつながり”になっていった話

不登校

こんにちは。不登校の中学生を育てる母です。長い間、不登校の子どもと向き合いながら、「その子のペースを尊重して見守る」ことを大切にしてきました。

このブログでは、日々の気づきや心の動きを、同じように悩むお母さんたちと優しく共有していけたらと思っています。

今日は、弟(中学生)が少し不安を抱えながらも、部活動を通して外とつながり始めたときのお話をしたいと思います。

ゆるやかに始まった部活 ― 安心できる環境との出会い

弟は1年生の夏休み前に、技術部へ入りました。週2日の活動で、文化部ということもあり、周りの子たちもおとなしい雰囲気の子が多かったようです。

普段は学校に行くのが難しい日もありますが、不思議と部活の時間だけは「行ってみようかな」と足が向く日が続きました。私の中で、「学校には行けなくても、ここなら行ける場所があるんだ」と気がついた瞬間でもありました。

子どもにとって、負担が少なく、好きなことに触れられる環境は、心をそっと支えてくれるものなのだと思います。

不登校の中学生の居場所となった部活動、モノづくりの写真

「遅刻していいよ」の一言が、子どもを救ってくれた

夏休みなど長期休みの活動は午前中にあるため、朝の調子が整わず起きられない日もありました。

私は学生時代、厳しい運動部で育ったため、

遅刻=ダメ、罰、恥ずかしいこと

という価値観が強く染みついていました。そのため、子どもにも10分前行動を当たり前のように求め、時間が過ぎれば焦って急かすばかり。気づけば、子どもの気持ちが置いてけぼりになっていました。

そんな中で弟が言った「もう遅れてしまったから行ったらダメなんだ」という言葉は、私の胸に深く刺さりました。

せっかく弟が見つけた居場所に、私がプレッシャーを与えてしまっていたのです。

そんなタイミングで先生が、

「遅刻してもいいからこれる時間においで」

と声をかけてくださったのです。その言葉に、私まで胸がじんと温かくなりました。弟は、その言葉のおかげで行き渋りが強い日でも「遅刻しても受け入れられるんだ」という安心感が生まれ、途中から切り替えられた時に参加することができたように思います。

「遅れてもいい。行こうと思う気持ちが大事なんだよ」そう伝えるようになってから、弟の表情が少し柔らかくなり、私自身の力の入れ方も変わっていきました。

子どもが「安心できる小さな居場所」を見つけられるまで

弟は決してわざと遅刻しているわけではなく、毎日不安と行きたい気持ちの間でゆれています。

そして、技術部での物づくりは彼にとって少し前向きになれるきっかけになったのだと思います。

学校生活が思うようにいかなくても、「ここなら行けるかも」という場所がひとつあるそれだけで子どもの世界はほんの少し広がります。

部活に毎回行けなくてもいい。遅刻してもいい。その中で子どもが「やってみようかな」と思える瞬間こそが、今の弟にはとても大事な経験なのだと感じています。

これからも、先生や仲間のあたたかさに支えてもらいながら、少しずつでも外の世界とつながっていけたら嬉しいなと、そっと見守っていきたいと思います。

安心できる場所を見つけること

不登校の子にとって、外や社会とつながるきっかけは、大きな一歩ではなく、

「安心できる小さな場所」

から始まることが本当に多いです。

そして、その小さな一歩を守るのは、親の「大丈夫だよ」という柔らかい姿勢なのかもしれません。

今、不安を抱えているお母さんへ。がんばりすぎなくて大丈夫です。お子さんの歩幅で、一緒にゆっくり進んでいけますように。

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