はじめまして。中学生の子を育てる母です。子供たちが不登校の時期を長く経験しましたが、少しずつ「無理せず、今できることを大切にしよう」と思えるようになりました。このブログでは、同じように悩むお母さんたちと、前向きになれる小さなヒントを共有しています。
子どもの人生と自分の人生。少しずつ“切り替え”を始めた私の話。
不登校の時期、私はずっと「母親として何ができるか」ばかり考えていました。朝、泣きながら登校する子を支え、母子登校を続けた日々。時には自分まで泣いてしまうような日もありました。
子どものことが心配で、頭の中はいつもそのことでいっぱい。気づけば、自分の好きなこと、やりたかったことをすべて後回しにしていたように思います。
でも、ある時ふと気づいたんです。
「私の人生も、止まってしまっているな」と。

① 自分の心を取り戻す小さな一歩
最初にしたことは、「自分のための時間を10分でもとる」ことでした。朝、子どもが寝ている間にコーヒーを飲みながら本を読む。夜、少しだけ好きな音楽を聴く。
ほんの小さなことですが、「母親」ではなく「自分」として過ごす時間が、少しずつ心を軽くしてくれました。
“罪悪感を持たずに、自分を大切にする”という感覚を取り戻すのに、とても時間はかかりました。でも、自分が元気を取り戻すと、気持ちに余裕ができ、子どもにもやさしく接することができるようになったのです。
② 子どもの人生と自分の人生を分けて考える
不登校の時期は、どうしても「子どもの状態=自分の幸せ」になりがちです。子どもが元気だと安心し、落ち込むと一緒に沈んでしまう。私も何年間もそんな日々を繰り返していました。
でも、子どもも私も、それぞれに「一つの人生」を生きている――そう考えるようになってから、心のバランスが少しずつ変わりました。
「今日は自分のために何かをしよう」
「子どもは子どものペースで大丈夫」
この2つの気持ちを持てるようになってから、親子の関係も少し穏やかになった気がします。
③ 新しい自分へのチャレンジ
心に少し余裕ができてから、「学ぶこと」に目を向けるようになりました。前から興味のあった資格の勉強を始めてみたのです。
(資格取得のチャレンジなど、詳しくはまた別の記事で書こうと思います。)
資格を取ること自体よりも、「自分がもう一度何かに挑戦している」「母親としての自分ではなく、チャレンジする個人の自分」という感覚が、本当にうれしかった。
何かに打ち込む。その時間が、私自身の自信につながりました。
母である前に、一人の人間として、自分の人生を生きる。そのことに気づけたのは、きっと我が子の不登校という時間があったからだと思います。

おわりに:少しずつ、自分の人生を歩いていこう
子どものために全力で頑張ってきた時間も、決して無駄ではありません。でも、これからは自分のためにも少し時間を使っていい。そう思えるようになると、毎日の景色が少し明るく見えてきます。
お母さんが笑顔でいられることは、きっと子どもにとっても安心につながります。焦らず、ゆっくり、自分のペースで。一緒に「母としての人生」も、「自分としての人生」も大切にしていきましょう。

