不登校から通信制高校へ!学校見学で「親」がチェックすべき大切なポイントと体験談

長男(現在進行中の不登校)

※私は不登校の中学生を育てる母すももです。詳しいプロフィールはこちら

不登校の子どもの高校進学を考え始めた時、親として一番不安だったのは、「本人が通いたいと思える学校に出会えるのか」ということでした。

中学校からもらった情報はチラシなどが中心で、具体的なことは自分で調べていく必要がありました。手探り状態で情報を集め、焦りや不安もありましたが、通信制高校を実際に見学していく中で、少しずつ我が家なりの選び方が見えてきました。

実は我が家では、ネット学習をメインにした通信制高校から、週に数回登校するタイプの学校まで、親子で計3校ほど見学に行きました。それぞれの学校で雰囲気がまったく違い、実際に行ってみて初めて分かったことがたくさんありました。

今回は、不登校の息子と通信制高校を見学した経験から、親として確認して良かったと思うポイントを残したいと思います。

通信制高校選びで最初に感じた不安

息子は中学校にほとんど通えていませんでした。普段外出も少なく、進路について考えること自体が簡単ではない状況でした。

だからこそ、「高校に行けるのかな」

「本人が続けられる場所はあるのかな」という気持ちがありました。

でも、頭で考えているだけでは分からないこともあります。まずは実際に学校を見て、情報を集めることにしました。

見学して分かった、学校選びで見たいポイント

ここからは、実際に息子といくつかの通信制高校を見学して分かった、親の視点で必ず確認しておきたい4つのポイントをまとめました。

① 学校の「リアルな雰囲気」を五感で確かめる

パンフレットを眺めるだけでは、学校の本当の雰囲気は分かりません。我が家が実際に見学へ行き、自分の目で確かめたチェックリストがこちらです。

  • 生徒さんの表情や様子(元気に過ごしているか、落ち着いているか)
  • 校内の明るさや清潔感
  • 登校している人の多さ
  • フロア全体の空気感

同じ通信制高校でも、学校によって雰囲気は驚くほど違いました。

明るくにぎやかな学校もあれば、静かで落ち着いた雰囲気の学校もあります。 息子の場合、人が多くガヤガヤした環境はエネルギーを消耗して負担になるかもしれないと感じました。

また、万が一疲れてしまったときに、「少しだけ逃げ込める、落ち着ける部屋(保健室や相談室のような場所)」が用意されているかどうかも、親としてはとても大事なチェックポイントだと思いました。

② 先生との「距離感」が子どもに合うか

見学や個別相談の際は、先生方の雰囲気もじっくりと見るようにしました。

  • 話し方や表情
  • こちらの質問に対する答え方(不登校への理解があるか)
  • 子どもへの接し方やまなざし

学校によって、先生のキャラクターや生徒との距離感はかなり違いました。まるで友達のようにフランクに話しかけてくれる先生もいれば、これまでの学校の先生らしい、きっちりとした落ち着いた雰囲気の先生もいます。

大切なのは、どちらが良い・悪いということではありません。「我が子にとって、どちらのタイプの先生が安心して話しやすいか(合うかどうか)」という視点で見つめてあげることだと思います。

③ 一番大切!無理なく「通いやすい環境」か

実際に色々な学校へ足を運んでみて、親の私が「一番大事かもしれない」と痛感したのが通学の環境です。学校のパンフレットに書かれた「〇〇駅から徒歩5分」という文字だけでは見えない部分があります。

  • 実際の駅からの距離やルート(坂道や信号など)
  • 通学途中の混雑具合(人混みが苦手な子にとって負担にならないか)
  • 乗り換えを含めた、トータルの通学時間
  • 学校周辺の環境(治安や騒音など)

不登校を経験した子どもにとって、ただでさえ「外に出て学校に向かう」こと自体に大きなエネルギーを使います。

どんなに教育内容が素晴らしい学校でも、通うこと自体が大きなストレスになってしまっては、続けることが難しくなります。

「行きたい学校」という憧れだけでなく、「今のこの子が、無理なく通い続けられる学校かどうか」を現実的に考えてあげることが、何より大切だと強く思いました。

④ 「コースや学び方」の選択肢を確認する

通信制高校の大きなメリットは、一人ひとりの体調やペースに合わせて「登校スタイル」を選べることです。見学会では、登校ペースや「スクーリング(面接指導)」について詳しく確認しました。

  • 週1日、週3日、週5日など、今の状態に合ったコースがあるか
  • 動画授業(映像授業)を自宅で自分のペースで受けられるか
  • レポート提出や勉強の遅れをどうサポートしてくれるか

見学の際、週1日コースに通う生徒さんから「体調を登校日に合わせながら、なんとか頑張って通っています」というお話を聞く機会がありました。

その言葉を聞いたとき、「毎日学校に行くことだけが正解じゃない。自分のペースを大切にしていいんだ」と、私自身の肩の力がフッと抜けたのを覚えています。

いつでも動画授業を繰り返し見られたり、体調に合わせて登校日を選べたりする柔軟さは、通信制高校ならではの本当に心強い仕組みだと感じました。

息子の反応から感じたこと

見学中の息子は、正直とても楽しそうという感じではありませんでした。無表情で話を聞いていることもありました。見学後に聞いても、まだはっきりした感想はありませんでした。

でも、実際に学校へ行ったこと。直接、先生や生徒さんの話を聞いたこと。学校の雰囲気を見たこと。それ自体が大きな経験だったと思います。

不登校の子にとって、「行って見る」ということは簡単ではありません。だからこそ、体験することが大事だと感じました。

子どもが行けなければ「親だけの見学」も立派な一歩

もし、お子さん本人が「まだ外に出る元気がない」「見学に行くのが怖い」という場合は、親御さんだけで見学に行くのも本当におすすめの方法です。

個別相談の時間を予約して、以下のように少しずつ情報を集めてみてください。

  • 気になること、不安なことは遠慮せずに質問する
  • 学校の資料(パンフレット)だけでは見えない、先生の対応を見る
  • 「本人が行けるようになったら、また見学させてほしい」と相談しておく

我が家の場合は「本人が毎日過ごす場所だから」と親子で一緒に行くことを大切にしましたが、まずは親が下見をして「ここなら安心できそうだよ」と伝えてあげるだけでも、子どもにとっては大きな安心感につながります。

親として最後に伝えたいこと

通信制高校選びで何より大切なのは、学校の知名度や評判ではありません。

  • 本人が「ここなら行ってみてもいいかな」と思えるか
  • 先生や生徒たちの輪の中に、なんとなく馴染めそうか

親の目から見て「ここが良いんじゃない?」と思う学校と、子どもが「ここなら安心できる」と感じる学校は、すれ違うこともあります。だからこそ、周りの意見に流されず、実際に自分たちの足で運んで、空気を感じてみることが一番の近道なのだと感じました。

まとめ

不登校のお子さんの進路選びは、焦って「早く決めなきゃ」と思わなくて大丈夫です。まずは「どんな選択肢があるのかな」と、親子で知っていくことから始めてみませんか?

実際に見学してみることで、パンフレットだけでは分からなかった温かい居場所が見つかるかもしれません。

いま、進路に悩んで夜も眠れないほど不安なお父さん、お母さんへ。 すぐに答えを出そうとしなくて大丈夫です。一歩ずつ、親子で納得のいく道を、お互いのペースで見つけていきましょうね。


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